お金って何?お金が使われている理由とは

投資

私たちは無意識のうちにお金を使っていますが、そもそもなぜお金が身の回りで使われているのか考えたことはありますか?

今回はお金(通貨)の機能とお金が使われている理由を説明していきます。

お金の機能とは

そもそもお金って何なんでしょうか。

お金は使ってこそ意味がありますので、どのような機能があるかで説明します。

お金の機能はこの3つで表されます。

1.価値尺度
モノやサービスの価値を測るものさし。
金額が高いor低いによってモノやサービスの価値を判断することができる。
2.価値交換
必要なモノやサービスを手に入れるための交換手段。
本来は相手が欲しがっているモノやサービスでなければ交換が成立しないが、お金という媒体を介することによって両者の欲求を一致させることができる。
3.価値貯蔵
形を変化させることなく価値を貯めておける。
肉や魚は時間経過によって腐敗するため価値が低下していくが、お金は物理的に変化しないため長期で保管することができる。

つまり、お金とは「価値を測ることができ、いろんなものに交換できて、貯めておける」もののことです。

以下に参考となるリンクを載せます。

■日本FP協会「お金の役割」
https://www.jafp.or.jp/personal_finance/high/personal_text/files/Lesson02.pdf

■一般社団法人 全国銀行協会「お金の機能とは?」
https://www.zenginkyo.or.jp/article/tag-g/5228/

お金(通貨)が使われる理由

先ほどお金の機能について説明いたしました。みなさまにはお金がとても便利なものであることがご理解いただけたと思います。こんなに便利なものならば全世界で使われているのにも納得できますが、お金が使われているのは便利なだけではありません。

ここからはなぜお金が使われているのかを説明していきたいと思います。
また、ここからの説明は「お金」よりも「通貨」という表現の方が分かりやすいと思いますので、表現を変えていきます。
(経済用語では、「モノやサービスを交換するためのお金」と「通貨」は同じものを指します。)

理由①通貨の発行元が使用を強制している

なぜお金が使われているのでしょう。それは使うことを強制させられているからです。

そして、日本国において日本円が使われるのは、日本国が日本円の使用を強制しているためです。

日本の日本銀行法という法律の中に、「日本銀行が発行するお札は無制限に通用する」ことが書かれています。そのため日本円の価値が下がったとしても、お店では日本円で支払いを行うことができます。逆に考えると日本では日本円の価値にかかわらず使用することが強制されていると言えますし、どこでも使えることから利便性が高いとも言えますね。

身近な例をあげると、納付が義務付けられている国民年金の通貨は日本円で決められていますし、先日の特別定額給付金も日本円で行われました。発行元国では発行した通貨を用いてモノやサービスのやり取りが行われるのです。

世界的に見ても通貨発行元の国では発行した通貨の使用が強制されています。

理由②通貨の発行元が信用されている

理由の2つめは通貨が発行元の信用よって成り立っているからです。

例えばみなさんがモノを買ったり受けたりするとき、どんな企業が作っているのか、どんな企業が提供しているか気になるはずです。「この企業が提供している商品なら安心だな」「この企業のサービスなら満足できるだろう」と思うことでしょう。それはモノやサービスを提供する企業の信用によって支払う対価(お金)とモノやサービスの価値を判断しているからです。

それはお金も同様で、各国の通貨は為替市場において通貨発行元の信用度合い(貿易収支、金利、物価、通貨流通量など)によって相対的な価値が決定します。

通貨の発行元が信用されているからこそ、その通貨に価値が生まれ、その信用によって通貨の価値が保証されているのです。

理由③通貨の価値が安定している

モノやサービスの価値が日によって大幅に異なることはないはずです。それは通貨の価値が安定しているからです。

日本においては日本の中央銀行が日本円の価値を維持するため、供給量を調節しています。それによって日本円の供給過多によって価値が大幅に下がったり、需要増加により大幅価値が上がることはありません。また、政府や中央銀行は為替変動リスクに対処するために外貨準備金を用意することで、価値変動を和らげる準備もしています。

通貨の価値が安定しているため、私たちは安心して通貨をモノやサービスの価値と交換できるのです。

まとめ お金が使われている理由とは

ここまででお金の機能、使われている理由を説明してきました。

お金が使われている理由は以下の3つです。

1.通貨利便性・強制性・・・通貨を使うことができ、使うことが強制されている。
2.通貨信用性・・・通貨の発行元が信用されており、通貨の価値が保証されている。
3.価値安定性・・・お金の価値(需要・供給)が安定している。
以下に日本銀行のリンクを載せます。日本銀行がお金をどう取り扱っているのか理解を深めることができると思います。

■日本銀行「決済・市場 第2章決済の道具」
https://www.boj.or.jp/paym/outline/kg22.htm/

最後に

お金とは何か、お金はどうして使われているのかを説明してきました。

私は投資を始める前まではお金とは何かなんて考えたこともなく、ただモノやサービスと交換できる便利なものとしか思っていませんでしたし、お金について早いうちに知っておきたかったと思っていたのでこの記事を書きました。

今回の記事がみなさまにとって新しい発見になれば幸いです。

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