今回は、現役ITコンサルタントはるくまの仕事について紹介していきます。
ITコンサルタントに興味がある方はぜひチェックしてみてください。
ITコンサルタントの仕事とは
はるくまはITコンサルタントとして働いています。ITコンサルタントはお客様の抱えている問題に対して、ITを活用した解決策を提案する仕事です。
まずは大まかな仕事の流れを列挙します。
- 問題・要望のヒアリング
お客様自身が考えていらっしゃる問題や要望(IT戦略など)をヒアリングする。 - 仮説立案
ヒアリングした課題や要望をもとに、お客様のお悩みや問題解決の切り口について仮説を立てる。 - 現状調査
仮説をもとに、責任者や現場の担当者にヒアリングを行い、お客様の現状を把握する。 - 現状評価
ヒアリングから得た情報をもとにお客様の現状を外部の目線で評価する。 - あるべき姿の設定
お客様の要望や業界動向などをもとに、「あるべき姿」を設定する。 - 報告・提案
業界動向や現状調査で分かった課題を報告し、今後の「あるべき姿」とそれに至るまでの方法と手順を提案する。
それぞれについて詳しく説明していきます。
問題・要望のヒアリング
始めに行うのが「問題・要望のヒアリング」です。お客様から案件を受注する前の営業活動として行っており、ヒアリング先は経営層が多いです。
ITコンサルタントを頼る方の多くが、「IT戦略を立てているが、どうやって進めればよいのかが分からない」といったお悩みを持っていらっしゃいます。
仮説立案
ヒアリングして得た内容をもとに、お客様のお悩みや問題解決の切り口について仮説を立てます。
ヒアリングした内容と問題解決の切り口(どういった視点から業務を見るのか)を提案書や企画書にまとめ、コンペが通ったら案件がスタートします。
現状調査
現状調査では、対象業務の責任者や担当者にお話しを伺います。そして仮説をもとにしたヒアリングを行い、業務の実態を明らかにしていきます。
そして、ヒアリングした内容からERD(E-R図)、DFD(データフロー図)、業務フロー図などを作成します。また、場合によっては業界動向を調べ、業界的に対象業務がどのような位置付けなのか、どの程度IT化が進んでいるものなのかを調査します。
現状評価
現状調査でヒアリングした内容と仮説をもとに、現状の評価をします。どの現場も良いところと悪いところがあるので、そういった現状をまとめていきます。
例えば、「とある業務は○○人で仕事をしていてトータルで毎月○○時間かかっているが、現場で使われているマニュアルの質が高いため、新規参入者も難なく仕事をこなすことができている。その結果、これまで目立ったミスは発生していない」といった具合です。
コンサルタント歴が長い方は、現状評価の勘所を押さえるのが上手いので、一緒に仕事をしていてとても勉強になります。
あるべき姿の設定
経営層の要望や、対象業務の責任者や担当者の意見、業界動向などをもとに、今後のあるべき姿を設定していきます。
実際は現状調査の段階から、「どうあるべきか」、「どうありたいか」の仮説を立てているのですが、資料に起こすためにあるべき姿を明確にしていきます。
その後、あるべき姿になるためにはどうすればよいか、どういった課題があるのかをまとめていきます。
報告・提案
これまでの調査と仮説をもとにした評価を報告し、今後のあるべき姿を経営層やプロジェクトメンバーに向けて提案します。
思いもよらない質問が来ても対応できるよう資料の内容を頭に叩き込んだり、プロジェクトメンバーとの認識合わせを行ったりと事前準備に時間がかかります。
また、報告・提案日の前日に資料構成を見直すこともあるので、気を抜くことができません。
コンサルタントが激務と言われる理由は、成果物に対して、「お客様が求めている内容が網羅されているか」、「課題や、課題に対しての解決策は適切なのか」等、疑い続けるところにあると思います。
最後に
案件によってまちまちですが、だいたいの仕事の流れはこんな感じです。
はるくまは案件にアサインされるたびに、自分の至らない点を見つけて落ち込みますが、その分伸びしろが増えたと思って前向きに仕事に取り組んでいます。
ITコンサルタントの仕事に興味がある方のお役に立てれば幸いです。